約1か月ぶりに心療内科へ行きました。
前回予約をとったのだけど、日付を決める前に先生が処方を決めていたので1週間前には薬がなくなってしまった。
薬がなくなったので貰いに行くというのは病院へ行くには至極真っ当な理由だと今は思える。皮膚科とか内科だってそうだろう。
なのに昨日までのわたしはすごく悩んでいた。
薬だけ欲しいのでください、と言っていいのか?また来週行くのになんか気まずくない?でも薬のまないと怒られるのかな…みたいなことをずっとソワソワ考えてしまう。
悩んだ末、結局行くことにした。
抗うつ薬は継続的に飲まないと効果が現れないらしいからだ。そしてもう一つ、今の薬に効果を感じていることが大きい。
前回の診察で初めてサインバルタが処方された。抗うつ薬は初めの病院でレクサプロを処方されたことがあり、1ヶ月ほど飲み続けたが効果を実感することはなかった。
半信半疑、いや三信七疑くらいで飲みはじめると、1週間ほどで効果が現れたのでとても驚いた。
具体的に言うと、バイトが終わると少し元気になること。(バイト前やバイト中はとても憂鬱です)身体が軽くなったような感じがして、憂鬱じゃなくなる。
そしてそのとき、わたしには憂鬱じゃない状態が長らくなかったのだと気づいた。
憂鬱な状態のときは何をせずとも、とにかく息をしているだけで苦しい、つらいと感じること。これが無い時間が増えたことは嬉しい。
第二に、これは個人的にかなり大きい変化なのだけど、母と雑談ができるようになった。
実家に戻ってからというもの、わたしは母に対して反抗期の高校生のような態度しかとれなかった。
こちらから話しかけることなど何もない。母が話しかけてくる全て(明日の予定や、晩ごはんに何を食べたいか、テレビでやっているクイズの答え)が煩わしく、「へえ」「うん」くらいの返事しかしていなかった。
これに関して母は勿論悪くなく、わたしが悪いことはわかっていたので罪悪感と、それでも感じてしまう煩わしさで頭がおかしくなりそうだった。
晩ごはんのとき、自然とテレビの話ができるようになった。晩ごはんをおいしいね、と言えるようになった。
母がわたしの変化に気づいているかはよくわからない。だけどひとまずは前よりマシなコミュニケーションがとれているだろうと思う。
だらだらと書いてしまったけど、要するに薬を変えたら少し元気になったということです。
病院の帰り道、またひとつわたしの中にある白黒思考に気がついた。
わたしは無意識に、メンタルヘルスは「健康」か「病気」かのどちらかでなければならない、と思っている節がある。
「健康」なら、充実しなければならない。
他人と接し、働き、努力し、人生において何らかの成果をあげなければならない。
「病気」なら、良くならなければいけない。あるいは良くなってはいけない。
常に精神が「病気」であるように振る舞い、死ななければいけない。
そしてわたしは「健康」と「病気」の中間、グレーなのだと思っていた。
だけど、「健康」だから充実しなければいけないわけではないし、「病気」だからって調子のいいときは元気に振る舞ってもいいのだ、多分。
そう考えたけど、まだ本当の理解はできておらず、白黒思考は根深い。
グレーを許せるようになる日が来るのだろうか。