どうだ暗くなつたろう

twitterじゃ冗長すぎることとか書いても仕方ないけど書きたいことを書きます

ニワトリとタマゴ、抑うつとADHD

先日、心療内科に行った。

半年経っても抑うつ状態がよくならないからだ。というかもはや自分が抑うつ状態であるかも自信がない状態なのだけど、とりあえず毎日がつらい・物事への意欲がいつまで経っても湧かない。調子がいいときもあるけど、その最大値が昔の遥か下に思える。

それと大事なことがもう一つ。最近「わたし、ADHDなのでは?」という疑念が強まってきたためだ。

 

まずは、わたしが自分をADHDなのでは?と思った点を挙げておく。

 

①衝動性:考えなしに行動し、失敗することが多い。転職活動や、断捨離をした結果大切なものを捨ててしまいあとから困ったことが何度かある。貯金が壊滅的にできない。計画を立てる・我慢することができない。飽きっぽい。むちゃ食い。

②多弁:仲良くなった人には自分の話をベラベラ喋る。他人の話より自分の話。他人の話を聞いていても、早い段階で「あーそういう話ね」と早合点してちゃんと聞けない。言っていいことと悪いことの区別がつかず、失言をよくする。

特に困っているのは上記である。この他、集中力が続かない、手に持ってたものをどこに置いたかわからなくなるなど。

あと、これは最早ただの性格かもしれないけど、とにかくガサツ、雑である。ただの性格かもしれないけど、パン屋の仕事では特に指摘され怒られた部分だ。注意されて気をつけても今度は別の部分が雑になったり。

 

前置きが長くなってしまった。ここからは病院での話だ。

初診の最後に検査をし、結果は次の診察で聞かされた。

結果は、軽度ではあるが恐らくADHDでしょうということだった。

検査結果の書かれた紙で説明を受けている間、とても複雑な気持ちだった。

ただ、正直言えばがっかりの方が大きかった。

軽度だし、仕事に大きな支障が出ているわけではなさそうなので投薬というレベルではないでしょう。自分で工夫すれば、大丈夫ですよ。

と女医さんは言った。わたしは考えた。

仕事や人との関わりで問題が生じたとき、自分で工夫し、改善していくという過程にどれだけのエネルギーがいるのか。ましてや普通の人間はその過程を経ずに、エネルギーを消費せずに生活しているのに。

結局わたしは自力でどうにかしなくてはいけないことが嫌なのだ。怠惰だ。この怠惰さえADHDのせいでは?と考えているのでどうしようもない。

 

しかし、その後の問診で事態は思わぬ方向へ向かった。

最近仕事はどうですか、と聞かれた。

前の記事でも書いたとおり、少し慣れてきたので泣くほどつらくはなくなった。しかし、根本のやる気が全くないため、新しい仕事を任される=仕事量が増える、とモチベーションか上がるどころか下がる一方、という状態である。

パン屋で働く前はそうじゃなかった。

仕事を任されることはやる気に繋がったし、好きな業務もあった。 仕事ができるということが楽しかったし、有能扱いされるのも嬉しかった。

こういう話をしたら、女医さんはう〜んと唸ったあとに言った。

今のを聞いてるとADHDっぽくないね〜。パン屋さんで徹底的に自信をなくしちゃったから、今こうなってるのかもしれない。

女医さんの認識は、軽度のADHDからやや下がり、グレーゾーンになったようだった。

 

結局、カウンセリングも入れていきながらもう少し様子をみてみましょうということで二回目の診察は終わった。

 

最後に優しい言葉をかけてもらい、泣きながら帰った。帰り道で考えていた。

わたしは自分のことをADHDかも?と思い始めてから、この抑うつはいわゆる二次障害では?と考えていた。抑うつは、ADHDのせいなんじゃないかと。

でも、そもそもわたしはADHDではないかもしれないのだ。検査で特に当てはまった部分、自信のなさや気分の変動など、その原因は抑うつなのかもしれない。

ニワトリが先か、タマゴが先か。

脳みそにそんな言葉が浮かんだ。

抑うつが先か、ADHDが先か。

これはわたしのこころの起源についての話だ。地球の起源にまつわる話よりも解明は容易だと思いたい。