釈放と2つめの夢
2020年7月31日を釈放の日にしようと思う。
前回の記事をご参照頂きたいのですが、企業に応募して内定をもらった。
内定をもらった。口に出して言いたくなる。二十八歳です。
この内定をわたしが将来ダメにする可能性は大いにあるので、いやむしろその可能性のためにこれを書いているのかもしれない。
なにしろ内定をもらうというのは初めてのことだ。
そもそも就職活動をまともにしてきていない。それでも少しだけした応募はすべて祈られてきたし、パン屋の正社員採用については、あれはまた別の枠だと思う。
今日新聞をバサバサやってたら求人情報のチラシが目について、ああ、当面はこれを真剣に読んであれこれ考えなくてもすむのかと思った。これが安心かあ。
当面の安心。当面ってだけでも、ないよりはすごくいい。
安心のほかに、意外なものを得た。
今回は急な就職活動ではあったけど、振り返れば結構頑張った気がする。SPIとか面接対策とか。
その結果選んでもらえた、と思うと少し自信がわいてくる。自信。
頑張った結果の自信なんて、最後に手にしたのはいつだろう。自信とはシンプルに、気持ちに余裕をくれるものなのか。
この内定がダメになっても、いっときの釈放が終わってしまっても、今回獲得した自信は失くしたくないなと思う。貴重な自信なので。
25歳でパン屋の道を選んだのは、なにかをつくる職業に憧れがあったから。
でもそういえば、ブログにも書いたんだけど、わたしにはもう1つ夢があったんだった。
なにかをつくる職業と同じくらい、ふつうのOLに憧れがあるのだ。
(かといって、これからも絶対にオフィスカジュアルみたいな服は着たくないしふざけたマスクを着けて仕事をする。それは強く心に決めている)
気がつけばまた1つ夢に踏み入れようとしている。これからもいろんな夢を渡り歩いて暮らしていくのかもしれない。