この記事を書こうか結構迷ったんだけど、ずっと自分の中でモヤモヤしていて解決しないので書くことにした。嫌われたくないな~気持ち悪がられたくないな~とめちゃ思うけどそれより書きたい欲が勝った。
ざっくり言うとBLと性欲の話なので、嫌な予感がした人は気分が悪くなる記事かもしれないです。
Twitterをフォローしてくれている人はわかるかもしれないけど、わたしはBL、ボーイズラブが好き。
最近は二次にハマる気力がないので、所謂商業BLを好んで読んでいる。オタク的な活動を止め、ただの漫画好きとなった今でもBLへの好きは変わらなかった。
しかしここ数か月、パッタリとBLを読むことを止めてしまった。
読みたいという気持ちはある、しかし同時に読みたくない、読んではいけないという謎の感情がある。謎と言ったけどこの感情の正体はわかっている。
わたしがBLから遠ざかっている要因として多分一番大きなものに、「性的コンテンツとしてのBL」がある。
インターネットを見ていると漫画の広告を多く見かける。近頃はBLの広告も多くて、広告によってはかなり過激なものもある。というか広告だけでなく実際に漫画の中身も過激である。それは正直BLにおいては今に始まったことじゃないけど、最近の作品はド直球の「性欲」というか、めっちゃ汚く言うと「おかず目的」みたいなものがとても多く目についてしまう。
ここで言っておきたいのは、「性的コンテンツとしてのBL」を批判とかしたいわけではなくて、(まあ歓迎されるべきではないと思うけど)それを受けてなぜわたしがこうなってしまっているかということを書きたいのだ。
Twitterをフォローしてくれている人はこれもわかると思うけど、わたしは喪女である。世の健常人(ケンジョウビト)と比べて、異性と接してきた経験がかなり乏しい。「性」に対しても同様である。
そのせいで「性的なもの」に対しての理解?姿勢?が小学生くらいで止まっている。
未だにセックスとか口に出して言うのは怖いし、「性的なもの」=いやらしいもの、恥ずかしいもの、汚いもの、みたいなイメージがとても強い。
学生の頃は商業BLに萌えつつも、性的な描写が多いことに対して罪悪感みたいなものがつきまとっていて、なるべくそういう描写がないものを選んでいた。
大人になって、そういうことの経験はないままだけど、さすがに目にしたり話題に出る機会も増えて、少し耐性のようなものもついてきた。同時に、商業BLの性描写に対しても、「萌え」として割り切ってある程度楽しむことができるようになった。
それが今、前述の広告によって難しくなっている。
BLはファンタジーで、わたしという個体はそこにいないからこそ楽しめる。異性愛の少女漫画よりもどうしようもなく好きな最大の理由がそこだと思う。
広告っていうのは対象があって、商業BLの広告のメインターゲットと言えばわたしのようなBLを好む女性だろう。更に言えば、そういう対象に向けてああいう「性的」なところにフォーカスしているっていうのは、要するに女性の性欲をターゲットにしているっていうことだと思った。
そしてそれを目にするとわたしがひた隠しにしている性欲を暴かれるというか、お前にも性欲があるのを知ってるんだぞと言われているようで、とても恥ずかしくあさましい気持ちにさせられるし、BLを性欲と結び付けて楽しんでいないと100%言えるか?と悩みこんでしまう。
わたしは世の中の「性的なもの」以上に自分の中にある「性欲」に本当に嫌悪を抱いている。
それは容姿コンプレックスとかこれまでの人生に依るものなのでもはやBLとは関係ない話になってしまうんだけど、やっぱり、この年になっても、性が怖いし、自分が女であることも世界に男女という性別があることもちょっと嫌だ。
ずっと好きだったものが読めなくなるのが普通につらいので、どうにかしてまた割り切って乗り越えたいんだけど、結局はBL側でなくわたしに問題があるので難しい。
というか、ほんとに謎なんだけど世の中の人間、いつから性的なもの、自分の性欲を受容してるの?やっぱり自分が経験すると普通のことになるのかなあ。